Cold Case

アメリカのテレビではクローズド・キャプションといって、多くのテレビ番組で字幕が表示できます。これがリスニングの勉強にいい、と聞いたので、日本では6年くらいテレビなし生活だったのに、アメリカに来てからテレビを買いました。そしたら困ったことにテレビドラマがいちいち面白い。中でも一番面白いのは『クリミナル・マインド』で、こいつのせいで勉強時間がかなり削られている気がする。ひどい奴だ、クリミナル・マインドめ。この刑事ドラマの犯人は基本的に「サイコパス」で、FBIの中のBAU(Bahaviorial Analysis Unit)という架空の部署の主人公たちが、プロファイリングと膨大なデータベースを駆使して犯人を特定していきます。いわば現代の統計技術の結晶を使って犯人を探していく様は、ある意味もろバイオ・ポリティクスの好個の例ともいえるものだけど、データから推論をすすめていくそのテンポの良さについ引き込まれてしまいます。あと、はじめの数分間での掴み方がうまい。

 

そして、クリマイのほかに、もう一つ面白がっているのが『Cold Case』というドラマです。タイトルは「未解決事件」の意で、日本でいえば『ケイゾク』みたいな位置付けになるのでしょうか。数十年前に起きた、時効スレスレの迷宮入り事件を解決していくっていう筋です。2010年にすでに打ち切られたドラマですが、クリマイ同様、第7シーズンに至るまで回を重ねた人気ドラマです。そんなに人気があるのになぜDVDが出ていないかというと、それはこの曲のBGMに理由があるそうです。たとえば88年に起きてお蔵入りした事件を扱う場合、現代からさかのぼって88年当時の回想シーンが出てくるのですが、そこで決まって当時の有名曲が差し挟まれるのです。例えばLa'sの"There She Goes"とかが。そのせいで、著作権の問題が絡んで日本に限らず、どの国でもDVD化がされていないのだそうです。もったいない。たくさんいい曲があって、いろいろ往年の名曲に詳しくなれそうな気がします。二曲ばかしいいなと思った曲を紹介します。


Edie Brickell & New Bohemians - Circle (lyrics)


Elvis Costello - Accidents Will Happen - 1979.mpg