リスニングがやばい。

しかし、英語ができないのである。特にリスニングがからっきしなのである。今日のように小説についてディスカッションする授業において、その問題は特に顕著となるのである。早口の院生が二人続けて意見の交換をするともうアウトである。あとから別の人が「さきほど彼も指摘したように」とか口にしても、そんな事実はございませんよ、夢でもご覧になったのではありませんか、と言ゐたくなる次第なのである。更には、議論の流れを聞き取れないゆえに同じ論点を蒸し返し「それさっきゆったし」的な空気になるのを危ぶみ、発言するにしても明らかにまだ誰も触れていない個所に言及することになり、それがひいてはややトリッキーな指摘という性格を帯びていくのもこれまた必定。先人たちは最初の半年が終わったころには聞き取れるようになっているから安心したまえよ君、などといふけれども、このままのペースでいくとそれも危し。ううむ。こっちに持ってきたリスニングのCDなぞ引っ張りだそうかしらむ。