NYC再訪。

やんごとなき事情により、16日に日帰りでニューヨーク市に行ってきました。

 

が、のっけからイレギュラーな事態発生。朝4時30分出発のバスを予約したのに、乗り換え客が優先されるとかなんとかで、チケット持っているにもかかわらずバスに乗れず。同じ憂き目にあった人たちも、「ネットで予約しているんだからチケットの数量なんか把握・管理できるだろ。damned systemめ。」って頭のところで指をクルクルまわして罵っていました。約一時間後、5時15分に別のバスが来て(そんなバスはタイムスケジュールには載っていないのだが)、やっと乗れました。(お疲れのところ、深夜にバス乗り場まで車を運転してくださったKご夫妻、本当にありがとうございました。)Kingstonというところで乗り換えた後、道路混雑のためこのバスもまた大幅に遅延。道路事情だからしょうがないとはいえ、8時15分くらいに着く予定が結局9時10分ごろの到着。運転手が "I'm sorry for slight delay"ってアナウンスしてたけど、これは"slight"っていうレベルなのか・・・?

 

やんごとなき事情の開始時刻は9時15分で、幸いバス乗り場からすぐ近かったので、ダッシュしたら時間ピッタリくらいに到着。「遅刻したからハイダメー」とか言われたらがんばって戦おうと覚悟して行ったけれど、実際あちら側の事務もまた無能すぎて、結局開始時刻は30分以上遅れました。というわけで、バスの遅れが事務の遅れにより相殺される結果と相成りまして、日本のシステムってすごいよなあと改めて思いました。

 

終了後、マンハッタンをお散歩。大学三年の時に、初めての一人旅でやって来たのが2004年のことだから、もう8年前かと思うと限りなく懐かしい。まさか8年後にこんな形で再訪するとはあの頃の自分は夢にも思わなかっただろうなあ。

 

人気のハンバーガー屋さんShake Shack。なんかビーフがレア目に焼けてて、むっちゃうまかった。

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昼間のタイムズスクエア。

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Grand Central Station。この間ヒッチコックの授業でこの内側の空間について聞いたばかりだったのでとってもタイムリーでした。ドライサーの_Sister Carrie_で、キャリーとハーストウッドが降りるのもこの駅ですね。

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クライスラー・ビル。6月に福岡で時間つぶしに見たMIB3で、ウィル・スミスが飛び降りてたビルですね。偶然入った飛行機雲がいい感じ。

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ニューヨーク公立図書館。

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入口右にかかっている垂れ幕をよく見ると・・・。

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おお、ディケンズの特別展示をやっているではあーりませんか。生誕200年記念。今期履修しているディケンズの授業も、半分くらいは200年記念を意識してやっているんだろうなあ。

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ディケンズの小説はとにかくキャラが立っており、この展示も各有名キャラクターのモデル紹介とか、イラストにどう描かれてきたかの歴史などを扱っていました。ポストカードサイズのイラストがたくさん無料で置いてあったので、クラスメートたちへのおみやげにごっそりいただいてきました。僕のお気に入りは、_Great Expectations_冒頭の、Pipを脅かすMagwitchのシーン。展示室には老若男女たくさんの人が入れ替わり立ち替わり入っていて、ディケンズの人気を再確認できました。

 

 

そして、Empire State Buildingの夜景。高い高-い。ニューヨーク州の別名Empire Stateって、しかしすごい名前ですよね。帝国州。

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最後は、タイムズスクエアの夜景。右下の大きい人は、後ろ姿だから分かりにくいけどマリオです。キノコ食べすぎたのかしら。

久しぶりに来たけど、ニューヨークって人のゴミゴミ感といいネオンのうるささといい、少なくも繁華街については新宿っぽいよなあと思いました。

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帰りは18時半のバスに乗り、およそ3時間弱でオルバニーに帰還。忙しくて疲れたけれど、久しぶりに来れてよかったです。

8年前にはとんでもない大冒険をしているようなつもりで来て、10日間が夢のようにあっという間に過ぎて行ったけれど、今回は群馬から東京にバスで三時間かけてくるのとそれほど変わらないような感じで、ずっと親近感のある旅でした。良くも悪くも、マンハッタンはもう他者ではありませんでした。